【キャリアに悩む柔整師必見!】先のキャリアを考えたときの職種の選択肢

柔道整復師キャリア

こんにちは、ペンジンです!

本日は、柔道整復師の仕事の選択肢、またその職種におけるキャリアについて書いていこうと思います。

過去2回の記事で、どんな職種があるのかがわかり、ご自身に向いている職種がわかってきたところだと思います。

今回の記事でご自身が目指していく職種のキャリアを形成していくうえで、メリット・デメリットを解説していきます。

この記事を読むことでよりリアルな目標今すべきことがわかるようになります!

私は現場で何年か働いていて、最初は開業を目標にしていましたが、自分は開業じゃないなと思うときがありました。

私のように「柔道整復師の免許を取って仕事をしているけど、何を目指して頑張ろうかな?」「先の未来が見えなくて不安…。」

こんな方の参考になればと思います。

※今までの記事と少し重なる点もございますが、今回はさらに細かく、職種についてや、キャリアについて書かせていただきました。

 

この記事でわかること
✅職種別のキャリア形成がわかる
✅先の未来を考えて行動できる
✅目標ができるため日々の業務に対する意識が変わる

 

私が思う柔道整復師のキャリア

1.自分で開業する(接骨院・パーソナルトレーナー・デイサービス)
2.スポーツトレーナーとして働く
3.グループ接骨院でキャリアを構築していく
4.整形外科や病院でリハビリ業務を行う
5.デイサービスで機能訓練指導員、管理者として働く 開業する
6.一般企業で柔道整復師の知識を武器にしつつ柔道整復師として業務以外を行う

以前の記事に関連している職種が多くありますね。

どれもメリットデメリットがあると思いますので、私なりの意見を書かせていただこうと思います。

 

自分で開業する

これが一番王道の柔道整復師のキャリアであり目指すきっかけになっている人も多いのではないかと思います。

私自身、なぜ柔道整復師になりたかったかというと開業して自分の院を持ち、雇われず好きなように働いていきたいと思っていました。(結果的に開業しなかったですが…。)

私が思うメリットデメリットを下記に書いていきますね。

メリット

 

・人に命令されることもなければ好きなことを追求しながら院を作っていける
・口コミなどが広がれば一気に有名になり、店舗を増やすなど収入面でも大きな成功を収めるチャンスがある
他との差別化を図ればまだまだ成功のチャンスは多い

雇われているわけではないため自分の好きなように好きなスタイルの院を作っていくことができることが私が思う1番のメリットかなと思います。

私の友人でも、トレーニングに特化した院を開業し、SNSを駆使することでうまく集客し成功している友人もいます。

柔道整復師の業界はこれから開業しても難しいといわれていますが、医療過疎地域ではまだまだ医療が足りない地域が多数あります。

地域に密着し、その地域の一番最初の受け皿としてまだまだ必要な職業だと思ってます。他とは違う独自のやり方をしていくことで好きなようにまた成功の可能性も秘めているのは開業の強みだと思います。

ペンジン
ペンジン

地方の医療過疎地と呼ばれるエリアはまだまだチャンスがあります!

デメリット

 

・経営を学んでいない中で開業をすると、患者様やお客様の治療に100%集中できなくなる
・周りに競合他社が多い

どうしても開業したての頃は収入面が気になる心理的にとてもストレスがかかります。そんな中で治療を行うとその態度が相手に伝わります。
それによりリピートされず、なかなか集客が難しくなり結局1年ももたなかったという話を聞くのも1度や2度ではなかったです。経営を学んでしっかり準備することが大事だと思います。

また、接骨院や治療院は年々増え続けています。現在、高齢者が増えていることも考えるとそれだけニーズがあるということですが…。

その中で勝ち残っていくためには、ほかの院との差別化や武器、そしてSNSを上手に活用していかなければ生き残っていくことは難しいと思います。

ペンジン
ペンジン

経営のことばかり気にしてうまくいかない人が多いですね…。

 

スポーツトレーナーとして働く

スポーツトレーナーというとPTやATを持っていないと難しいという印象もあると思います。
しかし、今はグループ接骨院などでスポーツチームと提携しているところも増えてきました。そのためスポーツトレーナーを目指すためにスポーツ外傷に強いところに就職し、技術、知識、人脈を広げていけば柔道整復師でも十分に可能性があると思っております。

実際に私の知り合いでも、接骨院に就職しそこから提携しているスポーツチームに出向という形でトレーナー活動を行っている方もいます。

メリット

 

スポーツ選手のメンテナンスに関われる
・スポーツ選手個人契約になると報酬が桁違いになる
・スポーツ選手をメンテナンスしているということで自分自身が広告になる

スポーツ選手と関わることが出来る可能性があるのはとても夢のあることだと思います。
実際にスポーツ選手は自分の身体が商売道具になるため、そこのメンテナンスに関われるのは責任もありますが、とても充実感があると思います。

また、成功しているスポーツ選手は個人でトレーナーをつけている選手も数多くいます。そういった人につくことが出来れば収入面は開業などより大きくなる可能性は十分にあると思います。

そしてスポーツ選手をメンテナンスしていた実績がついてくることで、自分自身の価値が上がります。よく有名女優が着た服は次の日に完売するといわれるくらい有名人の効果は大きいです。そのためトレーナーを辞めて個人で開業などをしたときに強みになるかなと思います。

ペンジン
ペンジン

Jリーグのチームトレーナーの年収は1000万円になることもあり、スポーツ選手に関わりつつ、これだけ稼げるのは夢がありますねっ!

 

デメリット

 

・先輩のトレーナーがいると昇進が難しい
・最初は収入が安定しない
・土日に試合があると自分のライフスタイルが変わる

スポーツトレーナーはまだまだ日本では重要度が低く、最初は給与水準がとても低いかつ、休みがほとんどないなんてことも多々あります。
諸外国ではトレーナーの位置づけが高く、安定しているところもありますが、PTの免許であれば全世界で共通になっておりますが、柔道整復師は世界的にも使える資格ではありません。そういった意味でも難しいところはあります。

また、トレーナーでチームにつくことになっても先輩がいたらできる仕事が限られます。チームについている先輩トレーナーはなかなか辞めなったりすると、30代後半になっても下っ端トレーナーとなる可能性があります。

ただ先ほども書いた通り、柔道整復師だからトレーナーは無理ということではないため、チャンスはあると思っております。

ペンジン
ペンジン

夢がある反面、スポーツ選手のパフォーマンスが悪いとき、トレーナーのせいにされることもあり、難しい一面もあります。。

 

グループ接骨院でキャリアを積む

接骨院が増えてきたからこそ出てきた選択肢ですね。昔は接骨院といえば修行して、開業するといったいわば個人のビジネスでした。
しかし、高齢者の増加働く女性の増加により、身体のメンテナンスといった意味で治療院のニーズは激増しました。それにより、優秀な経営者が接骨院を買収し、そこから姉妹店を開業していくための出資をしていくことで大きくなっている企業もあります。

経営企画といった人材は柔道整復師ではなく、外部から採用することで、収益などの経営に関わる点を優秀な人たちが担うことで大きくなっている印象です。

そこで、柔道整復師として成果を上げていくことで、院長、エリアマネージャー、場合によっては経営に関わっていくことができるという普通の企業と変わらないキャリアに挑戦できるようになっている印象です。

メリット

 

・収益等に関して、優秀な人がシステムづくりをしていることもあり、世の中のニーズや流行らすためにどうすればよいかというビジネス視点を学べる
・能力次第ではすぐにマネジメントや経営に関わる業務を経験することができる
・給与や休日がしっかり整備されている

大きいグループ接骨院はそれだけ世の中的に成功している接骨院ということです。
そこで成果を出していくことで、業界の最前線で働いていることになります。そしてマネージャーや人事、企画、経営といったことへのキャリアがあることを考えると接骨院内でキャリアが広がっている強みがあります。

またもし自分が開業したいと思った時に、成功しているビジネスモデルを学んでいるため、開業しても成功する可能性が高くなります。

大きいからこそのメリットが多いような印象がありますね。

ペンジン
ペンジン

グループ接骨院で役員クラスになれば年収1000万円近いこともあり、開業せず会社を大きくしていく面白さもありそうな印象です!

 

デメリット

 

・企業ということもあり、収益をとらなければならないため、自費治療がメインとなり、医療行為からは少しずれる
・治療等で自分がやりたいことなど新しいことを始めるのが難しい
・場所によっては回数券を売ることがインセンティブにつながるところもあり、営業のノルマに近いことを迫られるところもある

治療院で利益を出していこうと思うと、保険診療だけでは難しいフェーズに入ってきていると思います。
実際に大きい接骨院はほとんどが自費治療や回数券などを販売することで収益を得ているところがほとんどです。

そのため、ノルマなどがある接骨院などもあり、それが精神的ストレスにつながることもあると思います。

また、ある程度業務がマニュアル化されており、新しい治療法などを始めようと思っても、なかなか受け入れられないという点もあります。

ペンジン
ペンジン

新しく何かをはじめるには少し窮屈に感じかもしれませんね。

 

整形外科や病院で業務する

やはり柔道整復師といえば、整復・固定をメインにやっていきたいという気持ちから病院やクリニックで勤務する選択肢もあると思います。

病院に至っては、常に患者様が待っているような状態のため、とにかく目の前の症例に集中していくため、圧倒的な知識と経験を得られることが多いです。
※当時働いていた整形外科は1日来院数300人を超えてました。。笑

私自身、クリニックで経験したことはとても勉強になり、今につながっているところも多々あります。

メリット

 

・Drと関わる機会を得られる
・接骨院ではなかなか経験できない症例を経験することができる
・保険を扱って治療するため医療に対して負い目などがない

医師と関わるチャンスがあるのは整形外科や病院の強みだと思います。接骨院で働いているだけではわからなかった診察や診断、様々な特殊な症例を勉強できることは大きなメリットかなと思います。

また整形外科では接骨院とは逆で保険診療が報酬の中心です。そのためより医療に貢献していることは私の中で仕事のやりがいになっていました。

ペンジン
ペンジン

私が最初に骨折の整復・固定・リハビリまで経験したのは整形外科でした!

デメリット

 

キャリア形成が難しい
・転職など新しい1歩が出づらくなる

整形外科で学んだ、整復・固定などの知識経験を活かそうと思っても、開業したらそもそも固定が必要な外傷が少なく活かせる場所が少ないです。
かといって、ずっと病院で雇われていても給与はなかなか上がりづらく長期的に働くとなると悩ましい問題です。

また、整形外科は休みがしっかりあり、勤務時間もそこまで長くなく、給与水準も高いためやめるのが難しくなります。そして勤務年数が長くなると、Drからも頼られ、責任も多くなるためやめるタイミングを見失いがちです。

ペンジン
ペンジン

とても働きやすい分、転職に踏み切るのが大変でした。。

デイサービスで機能訓練指導員、管理者として働く 開業する

柔道整復師と言えば接骨院の開業というイメージがありますが、今はデイサービスとして開業することもできます。
機能訓練指導員として保険の点数を請求できるようになってから柔道整復師の仕事の幅が広がりました

私の現職でともに働く医師の意見を聞いても、「デイサービスはADLを維持するためには重要度が高い」というように仰っている医師も多くいます。

そのため、医療全体でみても世の中的にみても需要が高まっており、介護全体でみても、デイサービスに通っている間は家族負担が無くなるなど、社会貢献度もとても高いと思っております。

そして多職種(ケアマネジャー、訪問看護、訪問診療の医師など)様々な業種と関わることができるため、視野が広がりますし、様々なことを経験することが出来ます。
そういった意味でもとても面白みがあり、この先の高齢者が増えていく日本では需要がある業種だと思ってます。

メリット

 

・これから先をみてもまだまだ成長産業である
・接骨院と比べて競合が少ない
・多職種と連携を取ることで地域に根付くと長いスパンで成功が続く

先程も書いた通り、これからの後期高齢者社会においてはまだまだニーズがあります。

最近ニュースでも取り上げられることが多くなった「2025年問題」(団塊世代が75歳以上になることで医療費が増大になる)を考えても医療費の増大は避けられません。そういった社会においてADLの維持、介護負担の軽減を目標とするデイサービスはとても重要な役割を担っております。

また、接骨院開業と比較してもまだまだ競合他社が少ないため、チャンスは多くあると思っております。
接骨院は患者様が来るために様々な広告をしなければなりません。しかしデイサービスは週単位で通う日程を決めるため、利用していただくこととなったら長く利用者様と付き合っていくため、集客の面では接骨院ほど悩まずに済むのではないかと思います。

3つ目で書かせていただきました多職種と連携という点です。
デイサービスを利用するときは大抵ケアマネジャーから導入依頼があります。
※1人、1人の介護の点数を扱っているため
ケアマネジャーとうまく連携を取れることが出来れば、自分自身で営業をしなくても、利用者様を紹介していただける可能性があります。

例としては、訪問診療の医師や訪問看護の看護師が患者様のADLを維持するため、ケアマネジャーに相談した際、あそこのデイサービスが良かったから頼もう!という流れになっていく可能性が高くなります。

このように様々な業種と関わりながら地域を支えるという意味ではとても社会的意義が高いことがメリットになると思います。

ペンジン
ペンジン

2025年問題に対して正面から向き合える社会的意義が高い仕事だと思います!!

デメリット

 

・自分がプレイヤーとして治療していくには物足りなさを感じる
・計画書の作成など事務作業がある
・開業にあたり、変なコンサルティングなどを入れると収入維持が難しくなる

やはり目標がADLの維持ということを考えると治療的な観点では物足りなさを感じることがあるかもしれません。
デイサービスの対象が介護保険を受けている人を対象にしていることを考えても、柔道整復師の急性外傷の治療などはほとんどないと思ったほうが良いと思います。

デイサービスの機能訓練指導員は、サービス維持のためどういった計画でリハビリを行うかといった書類などの作成が必要になってきます。
事務作業が苦にならない方にはデメリットになりませんが、PC作業が苦手だったりすると、余計に時間がかかったりとストレスになる可能性があります。

3つ目の開業に関する内容ですが、接骨院と比べて少ないこともあり、開業するに辺りコンサルティングを雇って開業する先生もいらっしゃいます。(私が当時働いていた接骨院に併設しているデイサービスではコンサルティングを導入しておりました。)
このコンサルティングが変なところだと、経営基盤の維持が難しくなります。コンサルティングは顧問料がとても高く、それに見合わない人だと支出が多くなります

そのあたりの見極めることが難しいことはデメリットになると思います。

ペンジン
ペンジン

PCがほとんど使えないと事務処理などストレスになりますね。。

一般企業で柔道整復師の知識を活かしつつ仕事をする

正直、柔道整復師が一般企業いっても通用しないでしょ。と思われる方も多くいらっしゃると思います。

しかし、柔道整復師として働いていたということは患者様に信頼されて治療をしていたという経験だけでも、基本的な関係構築スキルはありますし、接骨院ならレセプト等を通じて経営的視点を身に付けている方も多いと思います。

そして治療をするにあたってゴールを決めて、そこから逆算して今何をすれば患者様がよくなるかなどを考えて実行する、タスクを決めて結果を出していくということも無意識にやっている方も多い印象を受けます。

これらは一般企業でも強みとして活きますし、いざ会社に入った時に無意識にできていると評価されやすいです。

メリット

 

・医療系の企業であれば、用語や勉強のやり方がわかっているため理解が早い
・人と接することが多い中で業務を行っていたため、同僚やお客様と関係を築くことがうまくできる
・意外とどっかで柔道整復師の知識が活きたりする
・就活を経験し、組織で働くことで視野が広がり、様々なことを学べる

今まで患者さん相手に業務をしていたコミュニケーション能力はそのままお客様やり取りで強みなります。そして現場業務は相手のことを考えて行動することが無意識にできているため組織の中でもうまく立ち回ることができます。

私の例ですと医療系の企業に転職したため、業務がめちゃくちゃすんなりやっていくことが出来ました。そういった意味でも一般企業で医療系だと強みが活かせることが多いです。

ペンジン
ペンジン

今も隙を見て患者さんにトレーニング指導などしています!

デメリット

 

とにかく転職活動が大変
・面接などの時間を作るのが難しい
相談できる相手が少ない

まともな就活を通ってきていない業界のため転職活動がめちゃくちゃ大変です。しかも同業者で他に相談できる場所も少ないですしね…。

普段の業務の合間に慣れていないことを行うのは肉体的にも精神的にもきつかったなぁって今でも思います。

ペンジン
ペンジン

転職活動は大変だったなぁ~って未だに思います。笑

 

まとめ

今回は柔道整復師のキャリアについて書いてきました。

過去の記事と一緒に読んでいただくことで、目指す柔道整復師の形が少しでも明確になればとてもうれしく思います。

様々な選択肢がある中で、最後に書かせていただいた一般企業へ挑戦出来て本当によかったと思ってます。
ただ、転職活動は若いほど市場価値が高く、歳を追うごとにチャンスが少なくなっていきます。30前後になるとさらにハードルが高くなる印象があります。

私自身、20代前半の転職ではなかったため、確定的なことは言えませんが、面接で幾度もなく「その歳で新しいこと始めるのはな…。」「今まで現場でずっとやってきて今更ね…。」みたいなことを多く言われたため、歳をとると転職のハードルが上がるのはあながち間違いではないかなと思います。

もしキャリアに悩んでいるようなら、一度企業を調べてみるのはいいと思います。
そこから新しい選択肢が出てくることもあるため、キャリアについて見つけなおすのもよいのではないかと思います。

以上ペンジンでした!どうもありがとうございました!

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