【柔道整復師の仕事って?】柔道整復師の免許を用いて働いてみた職種とメリット・デメリット

柔道整復師キャリア

こんにちは、ペンジンです!

今回は私が柔道整復師として働いてみた職種について書いていきたいと思います!

皆さんも柔道整復師の免許取ったけど、働く場所って「接骨院」か「整形外科」くらいでしょ?と思ってませんか?

ペンジン
ペンジン

意外と柔道整復師の資格を用いて働ける場所は多くあります!

是非、柔道整復師の免許を使って働けるところってどんなところがあるんだろ?実際はどうなんだろ?って思っている方は是非最後まで読んでいただけると幸いです!

まず、私が働いたことがある業種は下記の5つになります。

・接骨院
・部活動のトレーナー
・デイサービス
・整形外科
・予備校講師

今回はこの5つに絞ってその職種のメリットデメリットについて解説していこうと思います。

 

今回の記事でわかること
✅柔道整復師の様々な仕事を知れる
✅実際に働いた経験のためリアルに働く姿がイメージできる
✅様々な職種のメリット・デメリットがわかる

接骨院

私が一番最初に柔道整復師として働いた職種になります。その接骨院を決めたきっかけとしては学生時代に学校の先生に紹介していただいて、学生の頃は研修として、免許をとってからは仕事として業務させていただきました。

特徴としては、昔ながらの接骨院であり9割が保険診療、1日平均来院数80人前後をスタッフ4人(院長、私、もう一人施術者、受付)で回していくというスタイルでした。

接骨院で働いていて感じたメリット

 

・昔ながらの接骨院であり、地域に根付いており様々な手技、経験を積めた
・少ないスタッフで効率よく患者様を待たせず、満足度を保つか考えながら業務ができた
・レセプト等を通じで業界の先行きなどを知れた
・院長不在時は院長代理として責任の伴う経験が得られた

当時から徐々に自費治療に移行していく院が多い中、保険診療メインでやっている接骨院を最初に経験できたことはとても良い経験になりました。

そして患者様の痛みをとるという、柔道整復師として重要な経験をすることができたことがとてもよかったです。

ペンジン
ペンジン

業界について知れたり患者様の痛みをとるという経験はよかったです!

接骨院で働いていて感じたデメリット

 

休みが少ない(月~土(午後)まで週6日勤務)
・骨折等の柔整師の花形である疾患をあまり経験できなかった
・新しい知識を得てもそれを活用するチャンスが限られていた

今は接骨院も完全週休二日制のところも多くなりプライベートも維持しやすくなりました。
その中で私の院は週6日勤務だったため、プライベートの時間は少なかったです。

また、新卒で外傷治療をしたいというキラキラした気持ちの中で、あまり外傷の整復や固定を経験できないことのモヤモヤ感はずっとありました。

そして、セミナー等で新しい知識を身に付けても、自分の院ではないためそれを勝手に患者様に還元することは難しく、当たり前のことではありますが、雇われている内は新しいことにチャレンジすることの難しさは感じておりました。

ペンジン
ペンジン

プライベートがほとんどなかった記憶があります笑

部活動のトレーナー

こちらは柔道整復師の免許を取ったタイミングで母校に挨拶に伺い、ボランティアでいいからトレーナーをやらせていただけないか交渉し活動しておりました。

部活動のトレーナーは接骨院で勤務している傍ら、休みの日を使って活動しておりました。そのため、土曜の午後と、日曜、祝日と限られた中での経験となっています。

トレーナーとして働いていて感じたメリット

 

・スポーツ外傷のためその場で的確な応急処置が求められる
・怪我をしている選手のリハビリのゴールを決めて指導ができる
・エネルギーに満ち溢れている選手を見るためこちらもパワーをもらえる

部活動のトレーナーではまず、救急搬送すべきか、応急手当で病院受診か、応急手当で経過観察でいいかということを考え判断する必要があります。

特に中高生は無理をしてしまう傾向にあるため、選手にとって一番ベストな選択肢は何かを考え判断することが求められます。

そして、スポーツに怪我は付き物です。
その怪我に対して適切なリハビリを指導することは柔整師の求められることではないでしょうか。
介入できる日程は限られている、その中で適切なリハビリ、運動指導をすることで競技復帰を早めることができるのはとてもやりがいがあります。

ペンジン
ペンジン

怪我をした選手が競技復帰したときに感謝の言葉を言われると疲れがすべて吹っ飛びます!

トレーナーとして働いていて感じたデメリット

 

・トレーナーだけでは生活が難しい
・実績やコネがないとキャリア形成が難しい
・最初は仕事の合間でやることとなりプライベートが無くなる

日本ではまだまだトレーナーの重要性に目を向けられておらず、給与も低いためやりがい摂取に近いような印象を受けました。

私の知人でプロチームのトレーナーをやっている知人がいますが、先輩や上司が上にいるとその人メインの仕事となるため自分が評価を受けるのは難しいと言っておりました。
ただトレーナーを経験すると応急手当のことを経験できますし、スポーツ特有の怪我やそのリハビリも経験することができます。

そういったことを経験できたことはトレーナーをやっていてよかったと思ったことです。

ペンジン
ペンジン

もっとトレーナーの扱いが良くなっていってほしいところです。。

デイサービス

私の接骨院ではデイサービスを併設していたこともあり、デイサービスで業務をしたこともあります。

デイサービスは医療保険ではなく、介護保険を受けている利用者が対象となります。
そのためADLが下がっている方が対象となります。

対象が接骨院に来院されるような急性期の疾患ではなく、慢性疾患や生活習慣病に伴うADL低下が対象のため、全然違った職種に感じていました。

デイサービスで働いていて感じたメリット

 

・脳梗塞後の後遺症リハビリなど病院リハビリに近いことを経験できる
・自分次第で様々な多職種と連携をとることができる
・介護保険のことを学ぶことができる

私は併設してたデイサービスで業務をしただけなので、フルタイムで働いたことはありませんが、経験してよかったことは、脳梗塞後のリハビリに関わることができたことです。

脳梗塞後の後遺症も人により症状が全然違いアプローチの仕方も変わる印象を受けました。
当時は兼務だったためあまり積極的な介入は難しかったですが、利用者様の状態等をケアマネジャーや主治医と共有しながらリハビリを行えばもっと利用者様のためになったかなと思うところもあります。

自分から積極的に働きかけることで、様々な多職種と連携を取りながらリハビリをできるのはメリットと言えると思います。

ペンジン
ペンジン

高齢者が増え続ける日本ではこれからさらにニーズが高まる印象があります

デイサービスで働いていて感じたデメリット

 

・慢性疾患を対象にするとゴールが見えづらくモチベーション維持が難しい
・リハビリの対象はあまり変わらないため新しい手技等は身に付けづらい

デイサービスはADLの維持ないし、多少の改善を目標としています。
私は治療して治したい!という思いが強かったため、目標が現状維持または少しの改善しかみられないことにモヤモヤを感じておりました。

そのため治療で成果、結果を出したい!という人にはデメリットになるかなと思います。

ペンジン
ペンジン

高齢者のADL維持はとても重要なため自分の中で仕事のモチベーションになることを見つけるのが重要と思います!

整形外科勤務

私の中で一番、濃く、様々な経験や将来を本気で考えたこともあり、とても重要な経験でした。

そもそも整形外科で勤務しようと思った一番の理由は外傷の整復固定を経験したいという思いが強かったためです。

もちろん外傷も経験できましたが、それ以外にもDrと関わる機会が得られ、優秀な人たちが多く、とても勉強になりました。

整形外科で働いていて感じたメリット

 

外傷の整復や固定を経験することができる
・Drの診察、診断、治療方針を知ることができる
・優秀な人が多く、勉強に対するモチベーションが上がる
・休日がしっかりありプライベートも充実させることができる

整形外科のメリットは圧倒的に外傷を経験できることではないでしょうか。

私が勤務していた院ではレントゲンのポジション作りも柔整師が行っていたため、解剖学的知識は勝手に身につくくらいの経験をさせていただきました。

ここでいうレントゲンのポジション作りは肢位を作ったうえで、Drにレントゲンのスイッチを押していただいていました。

Drの診察補助も行っていたこともあり、患者様の主訴に対して、どう診察して診断するかを間近でみさせていただいたことはとても勉強になりました。

例えば腰痛一つとっても、あらゆる鑑別をして、適切な検査等を行い、クリニックで請け負っていいものか、大学病院に紹介状を書くかなどを考えた上で患者様の不利益にならないように対応しているところをみれたのは開業を考えていた私にとっては重要な経験でした。

また整形外科で働く人は、みんな勉強したい!という気持ちがあり、なおかつ優秀な人が多い印象があります。私の院では全員国家試験8割以上とれている(1番頭が良かった人は全国10位以内)普通に頭がいい人が多かったです。笑

そういった中で、自分も追いつき追い越そうと業務を行っていると、自分自身のモチベーションが上がり仕事を覚えるスピードも速くなります。そしてわからないことを他のスタッフと共有することで、新しい発見につながることもあり、さらに知識がつくという良い循環になります。

ペンジン
ペンジン

整形外科で勤務することは柔整師に必須と思います!!

整形外科で働いていて感じたデメリット

 

・その後のキャリアに悩む
開業する自信が無くなる
いい整形外科を見つけるのが難しい

整形外科ではやりがいもあり、プライベートもあるためキャリアに悩みます。
ある意味で安定しているため、新しいことを始めることに二の足を踏んでしまいます。そのため、期限を決めて働くと、とても良い経験になると思ってます。

2つ目の開業する自信がなくなるという点ですが、Drの診察、診断を見ていると自分の知識に自信が無くなります。笑

もし開業してすぐに病院に送らなければいけない疾患を見逃すことで、その人の予後が滅茶苦茶になってしまうリスクや、レントゲンや血液検査なしで患者様をみることができるのか、など色々考えてしまいます。
しかし逆を返せば、危険な疾患とそうでないものをある程度鑑別出来て、危ない疾患はすぐに病院に送ることができれば、患者様の予後をとても良いものにできる可能性もあります。
そういう意味でも、正しい診察評価ができる柔道整復師、接骨院が増えてくれば患者様や社会にとって大きなプラスになると思っています。

またいざ整形外科で働こうと思っても、場所によっては柔整師は電気の付け外しがメインの仕事になってしまい、外傷治療などはあまり関われないところもあります。
そのため就職する前に学校の先生に相談したり、実際に見学させてもらったりすることで、やりたい仕事ができるか見極めることが出来ると思います。

ペンジン
ペンジン

夢をもって整形外科に入ったのにやりたいことが何一つできないということにならないように注意が必要です。

 

 

講師

講師は国家試験を控えている生徒を対象に整形外科、リハビリを教えていました。

最初は面白そうくらいの気持ちで始めましたが、自分自身で資料を作り、講義をするというのは滅茶苦茶大変で苦しみました笑

しかし、人になにかを教えるという経験は自分自身の知識にもなり、それが臨床でも活かされるためとても重要な経験でした。

講師として働いていて感じたメリット

 

・期限がある中で資料を作り講義をするという、社会における企画、プレゼンに近いことを経験できる
・人に教えることでインプットした内容をアウトプットできる
・相手の表情やしぐさを見ることで、相手が何を考えているのか意識するようになる

講師活動においては、資料作り、講義内容ともにこちらに任せるというスタンスでした。
そのため国家試験の傾向を改めて調べなおし、教科書内の重要なところをピックアップして、それを資料として作っていくという、滅茶苦茶大変な業務でした。

教える立場になった時、私自身あまり勉強ができたわけではないため、予め、生徒が躓きそうなところは時間をかけて説明をすることを心掛けながらやることで、生徒の理解度が高まっている印象を受けました。

常に相手のことを考えた資料作りや説明といったことは、相手が患者様でも同じことがいえると思います。
患者様の身体のことをわかりやすく説明して、納得していただき治療を受けてもらえるという関係を作っていけるようになったのは講師業務が役に立っていると感じております。

ペンジン
ペンジン

どうやったら相手にうまく伝わるかを考えながらやっていたことは、今になっても役立っています。

講師として働いていて感じたデメリット

 

・講義までのタイムリミットがあるためストレスを感じやすい
・生徒の質問にもしっかり答えなければならないため、勉強が必要
働くチャンスが少ない

最初のうちは資料作りに苦しみます。
そして、資料作りに熱中しすぎると理解していなポイントを生徒に質問されたときに焦ります。
そして答えれないときに、教えていくことの自信が無くなりそうになったりします。そういった意味で最初はストレスが多いかなと思います。
私が意識していたことは、わからないときは素直に、次回までに答えを出しますなどの対応を行い、しっかり確信を教えることが大事だと思います。

また、私は友人の紹介というチャンスがあったため講師業務を経験することができました。なかなか限られておりますが、チャンスがあれば挑戦してみる価値はあると思います!

ペンジン
ペンジン

とても大変な業務ですが、その分得られるものが多いためチャンスがあれば是非挑戦してみてください!

まとめ

今回は私が挑戦したことのある業種のリアルな体験談を書かせていただきました。

自分自身で積極的に動いたり、興味があることはすべてチャレンジしていたから様々な経験をすることが出来ました。

ただ、何をするにしてもわからない状態から始めるのは不安が強いです。

そういった時はお問い合わせからご連絡いただけたらより具体的なこともお伝えできると思います。

私のこの経験談で新しいことに挑戦したいと考えている方たちの後押しになれば幸いです。

ペンジン
ペンジン

以上ペンジンでした!ありがとうございました!

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