【新卒柔整師必見】就職先は接骨院?整形外科?

柔道整復師キャリア

こんにちは、ペンジンです!

本日は新卒の就職先について、接骨院が良いのか、それとも整形外科が良いのかということを私なりに書かせていただきます。

柔道整復師の免許をとっていざ働こうと思った時に、「接骨院」と「整形外科」どちらで働くのが良いのだろう?と悩みませんでしたか?

実際私の同期でも「接骨院」に就職を決めた友人が多かった印象があります。

ただ、その当時はどちらが良いのか?ということはわかりませんでした。

実際に両方で働いてみたことがある私の意見を書かせていただこうと思います。

ペンジン
ペンジン

これから柔整師となる方も今、柔整師として働いている方も仕事に対する意識が変わると思いますので、是非最後まで読んでいってくださいー!!

 

今回の記事でわかること
✅就職活動の時、接骨院か整形外科どちらか迷わなくなる
✅接骨院で働くメリットがわかる
✅整形外科で働くメリットがわかる

新卒柔整師が接骨院と整形外科どちらに就職するべき?

結論から言いますと接骨院が良いと思います!

様々な理由がありますが、一番はある程度の前提知識がないと整形外科で出来ることが限られるということだと思います。

この後、接骨院で働くメリットデメリット、整形外科で働くメリットデメリットを書いていきますが、臨床の経験・知識がない中で整形外科で勤務をしてもなかなか知識経験が深くまで浸透しづらいです。

今回は新卒で選ぶべきポイントのため接骨院とさせていただきました。

※あくまでも個人的な見解です。ご了承ください。

 

接骨院で働くメリット・デメリット

まず大前提にR2度の接骨院の数はなんと5万件以上あるとのことです。

平成8年度には2万件弱だったため、この25年で倍以上に増えている状況です。

ちなみに施術届を出していない院は含まないため、保険を扱わない治療院を含めるともっと多くなります。

それだけ高齢者も増えており、世の中的にニーズがある業界ですね。

これだけ接骨院の数が増えていることもあり、接骨院によっても戦略が異なっている印象があります。

接骨院で働くメリット

 

1.自分が開業することを考えたときノウハウを学ぶことができる
2.その院、独自の治療技術を学ぶことができる
3.治療してよくなるという感覚を体験できる
4.インセンティブがあれば給料が高くなる

これらのメリットがあると思います。

一つずつ解説していきますね。

1.自分が開業することを考えたときノウハウを学ぶことが出来る

接骨院で働く一番のメリットは自分が開業するイメージがつく成功するためのノウハウを学ぶことができるということではないでしょうか。

接骨院で従業員を雇う余裕がある院はそれだけ流行っている、成功しているということがほとんどです。

そのため、そこで成果をあげることができれば成功に近づいていると考えられると思います。

そういった意味で、接骨院で経営を学びつつ開業資金をためることで、リスクを減らしたうえで開業することができることが大きなメリットだと思います。

2.その院、独自の治療技術を学ぶことが出来る

最近では、複数の接骨院を経営しているグループ接骨院も多くみられるようになってきました。

そこでは、独自の施術を用いることで、他の院との差別化を図り集客を増やしています。

そしてその独自を武器にして、認知度を高めていき、大きなグループになっております。

その独自の技術を学べることは、グループ接骨院ならではのメリットだと思っております。

また、グループ接骨院では上場している企業もあり、成果を上げることができれば、役員などキャリアパスが広がっていることも魅力の1つだと思います。

3.治療してよくなるという感覚を体験できる

このあと、整形外科編でも書く予定ですが、施術や、マッサージといった技術や経験は整形外科より圧倒的に学び、経験することができます。

整形外科は患者さんの数が多すぎることもあり、1人1人にかけられる時間は限られています。

しかし、接骨院はしっかり1人1人の患者様に向き合い、話を聞き、そして施術も時間をかけて行うことができます。

そのため患者さんと信頼関係を築き、施術をしていくことで、患者様から「良くなった!」と言ってもらえるのは何よりも嬉しい体験だったと思っております。

4.インセンティブがあれば給料が高くなる

最後のインセンティブですが、接骨院の院長も接骨院を経営していることもあり、なるべく収益を出したいと考えております。

そのため、自分がいることで売り上げがあがるといった価値を示すことでインセンティブ出すような接骨院もあります。

先ほども書きましたが、現在接骨院は山ほどあり、柔道整復師は売り手市場です。

そのため現在そういった制度がないところでも、院長に相談することでそういった制度を検討してもらってもよいのではないかと思います。

ペンジン
ペンジン

自分の目指すべき姿になれる接骨院を選ぶことが重要です。

接骨院で働くデメリット

 

1.診ることのできる疾患が限られる
2.外傷性の疾患、急性期疾患があまり経験できない
3.休みが少ないorシフトで一般人と予定が合わせづらい

接骨院のデメリットがそのまま整形外科のメリットに近いかなと思います。

一つずつ解説していきますね。

1、2.診ることのできる疾患が限られる/外傷性の疾患、急性期疾患があまり経験できない

柔道整復師は元来、骨折、脱臼などを手術せず治すということがコンセプトにあったと思っています。

しかしながら、外傷後の痛みの継続といったこともあり、リハビリに近い業務もこなすようになりました。現在では生活に伴う痛みつまり肩こりなど(慢性痛は保険外)も施術するようになりました。

柔道整復師になったからには、外傷を治療したいと思っても、患者さんが骨折などの疑いの時に接骨院を選ばなくなってきました。

そういったことから、外傷性疾患の整復や固定といったことを経験できないのはデメリットになるかなと思います。

3.休みが少ない

接骨院もひと昔に比べると休みが多くなった印象があります。

私が学生時代に研修に行った接骨院、就職した接骨院ともに休みは日曜+祝日のみでした。

しかし現在柔道整復師は売り手市場です。

そのため求職者に選んでいただけるように労働環境の見直し、福利厚生もよくすることで、シフト等で完全週休2日制を取り入れている接骨院が増えました。

それ自体はとてもいいことですが、シフト業務のため一般のサラリーマンの人達と旅行など計画しようと思った時に難しかったりする印象があります。

ペンジン
ペンジン

これからもっとライフバランスが整った接骨院が増えることに期待!

 

 

整形外科で働くメリット・デメリット

整形外科は医療保険を使って診察、リハビリを行うことで売り上げを出しています。

主にレントゲンやリハビリの点数が中心になります。

柔道整復師がリハビリで点数を取ろうと思うと、みなしPTになる必要があります。

みなしPTになるには講習会に参加し、ちょっとした試験を通ることで運動器リハビリテーションⅢという形で保険請求が可能になります。

これは柔道整復師の免許を持っていてれば、受講資格があります。

しかしながら、運動器リハビリテーションⅢで請求しようと思うと、1回当たり20分以上のリハビリが必要になるなど、色々と制約があります。

そのため患者様の重症度に合わせて運動器リハビリテーションⅢを用いることもあれば、普通のリハビリのみで点数を取るなど病態に合わせて変えております。

ちなみにPTであれば、運動器リハビリテーションⅡといったより点数が高い請求ができます。

そのため、単純なリハビリの売上だけを考えたらPTのほうが多くの点数を請求できるということになります。

しかしながら、整形外科は骨折や脱臼の急性期疾患も多く来院されます。

そういった時の整復は柔道整復師と医師のみしかできないことから、重宝してくれる整形外科もあります。

前提が長くなりましたが、ここからはメリット・デメリットについて書いていきたいと思います。

整形外科で働くメリット

 

1.骨折や脱臼といった急性期外傷を多く経験できる
2.レントゲンの読影やDrの診察をみることができる
3.医療に対して視野が広がる
4.Drとコネクションができる
5.休日や給料水準が接骨院より安定している

なんとなく接骨院で働くよりメリットが多くなってしまいましたね笑

一つずつ解説していきます。

1.骨折や脱臼といった急性期外傷を多く経験できる

柔道整復師が整形外科で働く最大のメリットは急性外傷を多く経験できることだと思います。

世の中的に怪我をしたら整形外科という認識が幅広くあるため外傷は多く来院されます。

柔道整復師に理解があるクリニックであれば、整復や固定を任されるところも多く、技術や知識をつけるという意味では接骨院より優れていると思います。

2.レントゲンの読影やDrの診察をみることができる

整形外科医の診察を近くでみることで、どのように診察して診断をしているかを学ぶことができます。

整形外科医はただの腰痛であっても、あらゆる疾患と鑑別し、必要であれば血液検査などを行い総合的に診断します。

そういった様々な角度から疾患や病態を診るという整形外科Drの診察はとても貴重な体験になりうると思います。

3.医療に対して視野が広がる

そして現在は、薬もよいものが多く出ており、患者様の不安や痛みを瞬時に取り除くことができます。

柔道整復師は運動器に特化しているため、それ以外の内科疾患など鑑別で抜けがちではありますが、患者様の全身状態を評価して診断し、治療するプロセスは医療に対しての視野がものすごく広がります。

そういったDrの近くで業務をすることは得られるものも多く、医療人としての幅が広がります。

4.Drとコネクションができる

そしてDrに信頼してもらうことができたら、自分が開業したときに助けてもらえます。

ホームページなどに提携医療機関としての名前を貸してくれることもあるでしょうし、困ったときは相談に乗ってもらうこともできると思います。

接骨院で働いているとDrと関わる機会が少ないため、コネクションができるのは強みだと思います。

5.休日や給料水準が接骨院より安定している

最近は整形外科も土日、祝日も行っているところが多いですが、基本的には平日1日、日曜、祝日が休みのところが多い印象があります。
それに加えて、夏季休暇、冬季休暇などがあり年間休日は120日前後あるところが多いです。

そのため、休みを使ってセミナー等に参加して勉強することも可能ですし、他の仕事に挑戦する時間がとりやすいです。(実際に整形外科休みの日に接骨院でバイトやトレーナー活動を行っている知人もいます)

ペンジン
ペンジン

私は休みの日を使って他の仕事をしたりしていました!

整形外科で働くデメリット

 

1.安定しているため転職等に迷う
2.開業したときにレントゲンは使えないため、画像診断の意味に迷う
3.開業を考えたときに柔道整復師の保険事情や流行らし方がわからない

一つずつ解説していきます。

1.安定しているため転職等に迷う

整形外科は接骨院に比べて、多彩な疾患を経験できるだけでなく、休日や給与も安定しているため、長く業務をしていると、とても居心地がよくなってきます。

そういった意味で若いうちに入ってしまうと、なかなか次のステップのチャレンジが遅れてしまいます。

もちろん、その整形外科で一生やっていく!くらいの気持ちがあるなら良いと思いますが、このままのキャリアでいいのかなと悩んでいても、ある意味で安定しているため時間だけ過ぎていきます

2.開業したときにレントゲンは使えないため、画像診断の意味に迷う

整形外科ではレントゲンが強みにあります。

そのため診察をするにしても、画像診断があって初めて治療にうつります。

しかし、柔道整復師が開業したところでレントゲンは使えないため、必要性を感じない方もいらっしゃると思います。

将来使えないものの知識を身に付けるという意味ではデメリットになるかもしれません。

3.開業を考えたときに柔道整復師の保険事情や流行らし方がわからない

2番目のところでも書きましたが、どんだけ整形外科で仕事が出来て、Drから信頼を得たとしても、私たちが開業できるのは接骨院です。

そのため開業して成功しようと考えたときには、流行っている整形外科ではなく、流行っている接骨院で働いたほうが、開業後の成功確率は高くなると思います。

ペンジン
ペンジン

将来のビジョンを良く考えて働くことが大事ですね。

まとめ

柔道整復師として接骨院、整形外科どちらで働くべきなのかというのは最初の頃迷う問題だと思います。

両方を経験した私としては、接骨院・整形外科両方で働いてみるべきと思っております。

ただ、新卒で働くとした接骨院のほうが良いのではないか思います。

先程も書きましたが、柔道整復師は世間から見ると売り手市場です。

就職先に困ることはないからこそ、様々な職場で働いてみて自分自身が目指す柔道整復師を探していけば良いと思います。

20代のうちは様々なことを経験し、あっちはだめ!こっちのほうが良い!といった考えではなく柔軟性をもっていろいろなことを経験していくことで、少しずつ自分の型を作っていくことが重要だと思います!

長くなりましたが、新卒で入社するなら接骨院・整形外科どっち?について解説させていただきました。

最初のキャリアのため悩む方も多いと思います。

そんな時はお問合せからご連絡ください!

一緒に目指すキャリアを考えましょう

以上ペンジンでした、ありがとうございました!

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